量産住宅メーカー

1453419_557433964347145_1319069891_nわたしたちkanamaru STYLEは今後、大手ハウスメーカーを『量産住宅メーカー』と呼称することにしました。

もともと今の量産住宅メーカー高度経済成長期の住宅不足を解消するため、サラリーマンでも家が購入できるようにと国策で広まりました。

日本が得意とする工業化生産によって、誰もが安くて均一な住宅を手にいれられるようにとの国の思惑が発端です。今でいうプレハブ住宅です。工事現場の事務所や仮設住宅がプレハブと呼ばれるものです。

海外にもプレハブ住宅はありますが、日本とは違い、あくまでも仮設事務所や仮設住宅等の簡易的な建物で、恒久的に住む住宅ではありません。

高度成長期、我が国では大量の住宅が必要となり、オイルショック等も重なり、建築資材が足りない時代がありました。その時代に開発されたのが新建材と呼ばれる建築建材です。
また、工場で安く大量に構造材を生産できるようにするため、軽量鉄骨が構造躯体に認められ、極端な軽量化が図られ、熟練の職人(技術者)がいなくても建物が建築できるようになりました。

要するに量産するために安くて短期間で、尚且つ職人がいらない住宅をつくる目的で量産住宅メーカーが誕生したのです。

昔)量産=技術者不要(あまり必要ない)=安価で提供
今)量産=技術者不要(あまり必要ない)=利益優先の構図

誰でも簡単に早く建築でき、儲かることこそが現代の量産住宅メーカーの目的です。

お客様の想いなどは二の次、三の次、全てにおいてコストが最優先になりました。

技術をあまり必要としないために、実際に現場で働いている職人さん(下請け)の手間が削られ、住宅業界は良い技術者

(職人)が育たない環境に。

昔の量産住宅メーカーのようにプレハブ住宅を安く提供していれば良心的ですが、今の量産住宅メーカーは決して安くありません。

正確にいえば、中小工務店の1.5倍から2倍の金額をお客様から頂いています。

当初は安いように見せかけて、契約した後に、打ち合わせを重ねていくとオプションと名のもとに追加工事が積み重なり、

更に訳の分からない諸費用という名目で、金額が上乗せされていきます。

例)555万円の家が1200万円になった。
例)坪29.8万円の家が坪55万円になった。
例)本体価格2500万円の家が最終的に3500万円になった。

このような事例が今や量産住宅メーカーでは常識となっています。

一度、量産住宅メーカーから御見積をとられたお客様であれば理解できると思いますが、チラシやCM広告の価格では

家を建てることはできません。
量産住宅メーカーの多くは庶民には手の出ない価格帯になってしまいました。
かといって、良い木材や良い素材で家を建てているかといえば、そうでもありません。

強度の期待できない外国産の木材を土台や柱に使用したり、安価な金額で下請け業者に工事を施工させているため、

腕の良い職人が集まらず、基礎や建物の精度が低かったりといったことも。

しかし、完成してしまえば、素人のお客様には全くわかりません。

いくらキレイに着飾っても、肝心の中身が悪かったら意味がないですよね。

殿様商売、勉強不足等により、高度経済成長以降は量産住宅メーカーに地域のシェアを奪われ続けてきた地場工務店ではありましたが、

代も二代目や三代目と移り変わり、今、全国の中小工務店の逆襲がはじまっています。

その証拠に地方に進出した量産住宅会社は、利益が確保できずに数年で撤退をしています。

利益が出なければ即撤退。そこの量産住宅会社で建てたお客様のアフターフォローなんて一切考えていません。

お客様を大切にしない企業は近い将来、必ず終わりを告げるでしょう。

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